耳の話(1)

子供達の発言や先生との会話を聞いていると、思わずプッと吹き出してしまう時がよくあります。ある時、パンツにウンチをしてしまった3歳の男の子が、先生に「パンツそーっとおろしてくださーい」と言う声がお手洗いから聞こえてきました。また、お休み明けに先生が「お休み何してた?」と聞くと、別の3歳の男の子が「ズボンはいてた」と答えたり、オムツ交換の時に「おしっこしてない!くつぬがない!」と言い張って協力しない2歳の男の子が、「それなら自分でおやりなさい」と言われ置いてけぼりになった後、しばらーくして「どうやってやるんだー!」と叫んだり、とにかく笑わせてくれます。
びっくりすることもよくあります。先生の言った文章を、2、3歳の子がそのまんま繰り返す子がたまにいますが、#いい耳 をもっているのでしょうね。そして今日は、4歳になる男の子の鼻歌に驚かされました。なんと、#ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 だったのです。「ナナナーナナナー、ダンダンダンダンジャーン、ジャンジャンジャンジャン、ラララ、ラララ・・」と始めはこんなふうで、”なんなんだ?”という感じでしたが、一瞬ふっとあの有名なメロディーが聞こえてきました。
驚きました。確かに男の子のパパはバイオリンのプロで、おうちではクラッシックがいつも流れているそうですが、それにしても、なんて素敵な耳を持っているんでしょう。羨ましくなります。私も気に入った曲は何度も繰り返し聞きますが、旋律は耳を素通りするだけ。彼の場合は、メロディーが彼の素敵な耳を通して脳にインプットされ、アウトプットも自由!素敵です。
私の耳は、ピアノの鍵盤どこを叩いても”ド”に聞こえます。それを言うと、ピアノをちゃんと習った人には馬鹿にされます。歌もあまりうまくないので、カラオケが得意な友人が羨ましいです。でも、さくらの子供達の声はどこにいてもいつも聞こえますし、好きな音楽も毎日楽します。ありがたいです。絶対音感を持った友人もいますが、本当に人それぞれです。

紙皿のてんとう虫バッグと
抹茶レーズンクッキー